今回は【「正解主義」は止める編】【コミュニティ編】
と2つに分けてアウトプットしたいと思います
司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』があります
明治維新から日露戦争の時代の日本人の心意気を描いた小説です
シリーズ累計で1900万部という驚異的な部数
どれくらい日本人に大きなインパクトを与えたのでしょう
日露戦争を戦った約百年前の平均寿命は
現代の半分だっと言われています
現代では多くの人が80代まで生き延びます
つまり50代から70代くらいまでの30年間は
単純な「老後」ではありません
坂の上にあるのは「雲」ではなく
「坂の上の坂」なのです
今を惰性のように進めたところで乗り切れるかどうか
「坂の上の坂」を上るには、そのための準備が、新たな心構えが必要なのでは
◆自分の優先順位をはっきり意識する
①自分の過去を整理し、どの方向に進みたいのか把握するため
これはどうしても求めたいという「経済的でない価値」を
具体的にリストアップする
②ベストスリーを選択する
③たとえ報酬が下がっても「これだけは失いたくないもの」を選択する
◆会社と個人との関係を3つの言葉で表現すると
企業人、起業人、寄業人・・・
企業人
一般的な会社員のこと、
入社した会社に忠誠をつくし、異動したり、昇進したり
起業人
自ら新しい組織を作る人のこと
会社で培ったノウハウや人脈を生かし、全く新しい事業を立ち上げる
寄業人
組織とパートナーシップを保ちながら仕事する個人のこと
士業をはじめ、新聞記者や、テレビのディレクターなど
◆重要なのは会社や組織のビジョンや戦略を理解すること
⇒そこから、自分のやりたいこととのマッチングを模索する
◆外国人に理解できるよう、履歴書を書いてみる
①自分がやってきた具体的な仕事の内容と成果を記してみる
②自分のキャリアを総括して「何が売りか」抽出する
③個人的にやり続けている社会的な活動を挙げてみる
◆会社以外のコミュニティを早めに探しておく
勤めている間は、会社がメインのコミュニティで問題ないが、
じわじわと、サブのコミュニティをいくつか探しておくといい
◆「二人主義」の準備を始める
成熟社会のイギリスやフランスは個人社会では無い
どこにいってもパートナーと一緒に行動する
夫婦がワンセットで行動する、二人主義、二人社会
パートナーと一緒に行動する理由は「信頼関係づくり」
成熟社会では二人で行動することにメリットがある
◆相手を評価する尺度として重要なのが属するコミュニティの話題
たとえば、・・・
自分の所属する会社や仕事について
教会や学校等、地域社会やコミュニティについて
地域社会に、どう貢献しているか等について
⇒信頼度チェックの重要項目
◆必要なことは「会社」ではなく「社会」へ
さらには「家族との人生」へシフトチェンジ
◆新しい視線の獲得は「坂の上の坂」を上る原動力
「社会的なものごと」への関心が
ビジネスや会社の軸からだけでなく
別の視点からも捉えなければならない
それが新しい行動へとつながり
これからを生き抜く重要な鍵になる
【題 名:坂の上の坂】
【著 者:藤原和博】
【出版社:ポプラ社】