今回は【「正解主義」は止める編】【コミュニティ編】
と2つに分けてアウトプットしたいと思います
あなたの人生の後半戦、この一冊が分かれ道かも?
司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』
の舞台となった明治維新直後の日本は
平均寿命が今の約半分
一仕事終えた後は自然に枯れていき
隠居生活の後に奇麗に死ぬことができた時代でした
それに比べ現代では
多くの人が80代まで生き延びます
つまり50代から70代くらいまでの30年間は
単純な「老後」ではありません
坂の上にあるのは「雲」ではなく
「坂の上の坂」なのです
上り調子に坂を上る人生を歩むために
50代までに何を準備しておけばいいのでしょうか、・・・
◆人生の山なりイメージを捨てる
⇒「ひと山」登ったのちに、必ず「ふた山」があるイメージを思い描く
「ひと山」を登ってきた価値観、
「会社」というコミュニティ
消費、パートナー、そういうものを冷静に見つめ
見直すべきところは大きく見直す
新しい山に歩を進める怖さはあるが、思い切って軸足を変えることで
新たな可能性を生み出し、新たな希望へとつながる
◆あえて危機を演出するように仕向ける
⇒自分を大きく成長させるため
◆クリティカル・シンキング(複眼思考)
人の言うことを簡単に信じてはいけない、もっと疑う
その後、いったん自分の意見や進むべき方向を定めたら、
世の中を信じ切って進める
行動を起こすときは、信じて動いたほうが勝負には有利
◆Art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル)
⇒フランス人の生活信条【成熟した社会で必要な考え方】
日常の中に、ちょっとした喜びを発見し、
コミュニケーションし、それを楽しむ
ご婦人に道を譲りながら、その服装や髪形を誉めること
料理を楽しむために美しいテーブルクロスを選ぶこと
昨日の繰り返しを続けないこと
ゆとりある時間の中で生まれる楽しみ
日常の些細な事象の中にこそ幸せの本質がある
時間をとって行動に余裕を持つことで
胸いっぱいに人生を呼吸できる
◆×××上手く生きる×××
⇒日本人の生活信条【この生き方で幸せになれるのか?】
無難に世間を渡る処世術
他者の目を気にする感覚が強く、あらゆる変化にうまく適応して
オイシイ思いをすることに価値が置かれている
◆ヨーロッパにおける宗教の仕組み
孤独に対する不安を和らげる役割
自分の人生を切り拓くためのツールの役割(癒しや免罪)
子供に道徳を教えるための道具
⇒わかってやっていると自覚を持つことが成熟社会に必要
◆日本人が真に豊かになるために解決すべきこと
①住宅問題の解消
②「前時代的なサラリーマン」高比率の解消
③個人主義と公共心の育成
④高齢化社会への対策
「みんな一緒」に上手く生きるライフスタイルから
「それぞれ一人一人」が活き活きと生きるライフスタイル
への移行を目指す
◆みんな一緒の「正解主義」を止める
みんなと同じことをすることや上手く生きることは
これからの目的ではない
自分の価値観を柔らかく多様にし
価値観が違う他者を認めリスペクトする
◆一歩前に踏み出すこと失敗したら修正すればいい
⇒それが「納得解」に近づく最短距離
【題 名:坂の上の坂】
【著 者:藤原和博】
【出版社:ポプラ社】