アウトプットのブログ

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【天皇論「日米激突」】

ベストセラー「天皇論」の小林よしのりと、

「国民の天皇」で大佛次郎論壇賞を受賞した
米国の近現代天皇制研究者ケネス・ルオフが、

天皇を巡る問題で大激論!

 

天皇について
様々なテーマで激論を交わしてました

 

今回は、そのうち
神道」についてのコメントについて紹介します

 

では、では、

 

 

天皇論「日米激突」 (小学館新書)

天皇論「日米激突」 (小学館新書)

 

 

神道について

▽ケネス・ルオフさんより▽

靖国神社神道の施設であるのと同じく、
日本の皇室は神道とは深くかかわっています

靖国神社は民間施設ですが、
天皇は国家の公的な象徴なので、

 

天皇靖国神社で祭祀を行うことは
政教分離の原則に触れる問題があると思います

 

日本は、これから人種的にも宗教的にも多様化が進むはずなので
天皇の行事に組み込まれている神道の祭祀について考え直すべきでは、
国の象徴が、ひとつの宗教(神道)だけを当別扱いしてよいのでしょうか?

 

▽小林よりのりさんより▽

外国人にはわかりにくいですが、神道は「神の道」と書きます
「神教」ではありません、そもそも宗教ではありません

戦前に一神教のように利用されたから勘違いされるが、
本来神道多神教です

キリスト教イスラム教は布教して信者を増やそうとするけど、
神道は布教して信者を増やそうとしない

 

一神教ではないので、信者を世界に広げるような思想はありません

 

神道には教義はありません、いわば習俗のようなものです

 

日本人は、どこかでそれに入信するわけでも何でもなく、
いつの間にか接しているようなもの

自分は神道の習わしに従っていると意識せず、正月は神社に初詣しお賽銭を入れる
自分は仏教の習わしに従っていると意識せず、お盆は帰省し盆踊りを楽しむ

 

日本にはどうしても一神教が育たない
だから戦国時代にキリスト教が入ってきたときも、その意味が理解できなかった
「ご先祖様がキリスト教じゃなかったのに、俺たちだけがキリスト教になってしまったら大変なことになる」なんて言って受け付けなかった

 

明治時代に神道を西洋のキリスト教みたいに利用したおかげで、
イメージがおかしくなってしまい、

 

対外的には「宗教」のようにみえるのかもしれませんが、
国家神道といわれても、正直ピンときません

 

なぜなら、神道には「これをしなければならない」という教義がないからです。

 

◆例えとして「神道」に関する考え方について議論を行いましたが、
日本人と外国人とで、捉え方が異なってしまうことがハッキリしました。

つまり、物事の捉え方は、育った環境で異なります。
正義や悪、正しいと誤り、良いと悪いを判断する場合、
全てにおいて、相手の考えも尊重する必要があるのですね。

正義や悪を判断する場面に遭遇したことを想像すると、・・・
これは難しい問題ですね。


【題 名:天皇論「日米激突」】
【著 者:小林よりのり ケオス・ルオフ】
【出版社:小学館新書】